LOGILESSで管理されている在庫数を各プラットフォームに送信し、常に正しい在庫数を各店舗に表示させることができます。
API連携に対応したプラットフォームを利用している場合、それぞれの店舗設定でAPI連携を開始すれば、在庫連携処理を自動化することができます。 在庫連携は約10分間隔で行われます。
在庫連携を開始する
在庫連携を開始するためには、連携を行う店舗ごとに「商品対応表」を作成する必要があります。店舗での商品コードと、LOGILESSでの商品コードと同一の場合でも商品対応表を作成する必要があることに注意してください。
プラットフォームごとに、作成方法が異なります。詳細は各プラットフォームの関連記事を参照してください。
LOGILESSの在庫連携は、取り込まれた受注数量をもとにフリー在庫数を算出し、在庫変動があったものを各プラットフォームに一定間隔で送信しています。そのため、各店舗での受注タイミングによっては売り越しが発生します。厳格な数量管理、販売制限が必要なSKUや、非常に短い時間で大量に販売されるSKUでは在庫連携を行わないでください。
入荷、入庫により在庫数が増減した場合のみ、まとめて在庫連携を行うため、売り越しのリスクが減少します。
利用可能な在庫連携に関する設定
在庫連携の際に送信される在庫数は、商品対応表の各属性に基づいて計算されます。
- 予備在庫数 – LOGILESSで管理されているフリー在庫数から、予備在庫数に指定した値を減算して、プラットフォームに送信します。プラットフォーム間での在庫連携タイミングの違いによる売り越し(在庫数を超過して販売してしまうこと)に備えて、予備の在庫数を確保できます。
- 在庫割当率 – フリー在庫数から求められるプラットフォーム在庫数に、在庫割当率に指定されたパーセンテージで割当在庫数を求め、プラットフォームに送信します。たとえば、ある店舗にはフリー在庫数の8割にあたる数量を在庫数として連携し、別の店舗にはフリー在庫数の2割にあたる数量を在庫数として連携する、といった処理が可能です。各店舗の商品対応表で指定された在庫割当率は、必ずしも合計値が100になる必要はありません。計算結果は四捨五入されます。そのため、すべての店舗で在庫割当率が50%を下回る場合、在庫数が1以下の場合、すべての店舗に在庫が配分されなくなります。
- 上限在庫数 – フリー在庫数から求められるプラットフォーム在庫数と、上限在庫数を比較し、どちらか小さいほうをプラットフォームに送信します。例えば現在のフリー在庫数が90で、上限在庫数が10の場合は、プラットフォームに送信する在庫数は10です。
- 下限在庫数 – フリー在庫数から求められるプラットフォーム在庫数と、下限在庫数を比較し、フリー在庫数が下限在庫数を下回る場合は、在庫数を0としてプラットフォームに送信します。例えば現在のフリー在庫数が10で、下限在庫数が10の場合は、プラットフォームに送信する在庫数は10です。現在のフリー在庫数が9で、下限在庫数が10の場合は、プラットフォームに送信する在庫数は0です。
それぞれの値の計算順序
システムは、各プラットフォームに送信する在庫数について、次の順番で計算を行います。
- 現在のフリー在庫数から、予備在庫数を減算し、プラットフォームに送信する在庫数を求めます。
- 1で求めたプラットフォームに送信する在庫数に、在庫割当率を乗じて、プラットフォーム在庫数を求めます。
- 2で求めたプラットフォームに送信する在庫数と、上限在庫数を比較し、上限在庫数のほうが数字が小さい場合は、上限在庫数をプラットフォーム在庫数として使用します。
- 3で求めたプラットフォームに送信する在庫数と、下限在庫数を比較し、下限在庫数のほうが数字が大きい場合は、プラットフォームに送信する在庫数を0にします。
計算の例
フリー在庫数 100 / 予備在庫数 10 の場合
- 100 – 10 = 90 → 90が送信されます。
フリー在庫数 100 / 予備在庫数 10 / 在庫配分割合 50 の場合
- 100 – 10 = 90
- 90 * (50 / 100) = 45 → 45が送信されます。
フリー在庫数 100 / 予備在庫数 10 / 在庫配分割合 50 / 上限在庫数 30 の場合
- 100 – 10 = 90
- 90 * (50 / 100) = 45
- 上限在庫数 30 が指定されているので 30 が送信されます。
フリー在庫数 100 / 予備在庫数 10 / 在庫配分割合 50 / 下限在庫数 50 の場合
- 100 – 10 = 90
- 90 * (50 / 100) = 45
- 下限在庫数 50 が指定されているので 0 が送信されます。