集合包装の概要
集合包装マスタは、単一の「通常」商品マスタが複数個梱包されていることを示す商品マスタです。集合包装には次のような特徴があります。
- 単一の通常商品マスタが複数個梱包されている状態を表現します。たとえば、通常商品マスタAが24個入った箱に、商品コードBのバーコードが貼付されている場合は、商品コードBの集合包装を新たに作成します。
- 在庫連携を行うことはできません。セット商品マスタを使用してください。
- 庫内デバイスでの在庫操作(入荷、入庫、棚移動)が可能です。
- 庫内デバイスでの出荷検品では、ピッキング対象に集合包装の在庫が指定された場合のみ、集合包装がもつ商品コード、識別コードで検品ができます。
在庫数の算出
たとえば、Aという通常商品が24個入った集合包装Bがあった場合、Bが10個入庫されると、「保管状況」メニューでは在庫数がBが10個となりますが、「在庫」メニューではAが240個となり、フリー在庫数も240個を基準に受注数量を差し引いて計算されます。
構成商品の変更
集合包装マスタの構成商品は、登録後に変更することはできません。
在庫の引当
受注伝票に対する在庫の引当は、通常商品ベースで行われます。集合包装の概念は、出荷伝票を出荷作業中に移動する際、物理在庫の引当時に利用します。
たとえば、集合包装(入数 10)の在庫が5個、通常商品の在庫が10個あるとします。
- 受注に引当可能な、通常商品ベースの在庫数は (10×5) + 10 = 60個となります。
- 集合包装の入数に満たない受注の場合は、「単品(通常商品)」の在庫が物理的に引き当てられます。たとえば、受注伝票明細行に数量 5個が指定された出荷伝票を出荷作業中に移動した場合、通常商品の在庫 5個が引き当てられます。
- 集合包装の入数以上受注の場合は、「集合包装」の在庫が優先して引き当てられます。たとえば、受注伝票明細行に数量 20個が指定された出荷伝票を出荷作業中に移動した場合、集合包装の在庫が2個引き当てられます。
- 「単品(通常商品)」の在庫がすべて引き当てられた状態で、集合包装の入数に満たない受注があった場合は、「集合包装」の在庫を「単品(通常商品)」に変換して、物理的に引き当てられます。たとえば、「単品(通常商品)」の保管中在庫数が0の状態で、受注伝票明細行に数量 5個が指定された出荷伝票を出荷作業中に移動した場合、集合包装の在庫が「単品(通常商品)」10個に変換され、そこから5個が引き当てられます。